身体思考『九条小町』

2019年4月30日(火)&5月1日(水) 夜7時 開演
料金:前売・予約2500円(当日3000円) 学生前売・予約2000円(当日2500円)
シリーズ通し券:7000円(学生5500円)
予約・問い合わせ:yumisagara61@gmail.com

会場:d-倉庫 JR日暮里駅南改札口より徒歩7分。

【現代劇作家シリーズ9「日本国憲法」を上演する】参加作品

身体思考『九条小町』

出演:相良ゆみ/実験躰ムダイ/カナキティ/東城 真己
久世龍五郎/坂上健/富岡千幸/三浦一壮/万城目純/佐藤音音 他
作・構成・演出:万城目純(ホワイトダイス)
制作・振付:相良ゆみ(ホワイトダイス)
楽曲提供:水谷晨

ホワイトダイスは、舞踏家・相良ゆみとアーチスト万城目純(劇団『永久個人』代表/「イメージフォーラム1997」大賞)が、2008年に始動したカンパニー。国内・海外の公演・フェスティバル・イベントに参加。「身体と社会」をテーマに様々な作品群を発表し続けている。本作は舞踏・ダンス・演劇・能など、様々な表現者たちとのコラボレーションにより創作される。

身体思考『九条小町』は、基本的に能の構造を用いている。前段で怪しい人物(前シテ)の登場。後段で、人物の真の姿(後シテ)の霊が現れ、現生での無念の情を吐露し、それが舞によって表現され、やがて思いを伝えると黄泉の世界に戻っていくという形式。それを踏まえた上で、ノンバーバルな舞踏で現代の9条問題に切り込んでいく。

前段:憲法9条の改悪が行われ、日本が世界規模の戦争に巻き込まれ、放射能汚染も進む中、廃墟になった首都・東京に暮らす老婆が発見される。AIのナイン君らは言葉も発しない、足腰も不確かな老婆の意識に侵入し、過去の記憶を再生し記録する。

後段:実は老女は、才色兼備の九条に住む美女(九条小町)であった。日本がバブリーであったころの話。その好景気が戦後から続いていたころの話。経済破綻、国家破綻が、みせかけの政治的策謀により、隠蔽されている間に、気が付くとあっという間にいつかきた戦前の道を辿っていた話などが舞によって語られる。
その後悔の話がひとしきり済むと、小町の霊は黄泉の世界に戻っていくと思われたのだが。。。。。

現実では、九条だけではなく、国内外には無数の姫がいる。時の世の権力者によって、自身の人生を狂わされ死んでいった姫たちが。その霊の思いを権力者は無効にし、その結末を都合よく遂行するために、AIは、この汚染地区に使わされたのだ。異議申し立てをする血筋を自ら消失する筋書き。この計画に前段と後段の姫は、抵抗の舞を踊り、権力者にとって都合よい結末を否定していく。物語は終わっても現実での闘いは、これからも続く。

フライヤーデザイン:南 阿豆
絵:眞田勇
写真:大杉謙治

2019年4月30日(火)&5月1日(水) 平成最後の夜と新元号の初日。
いずれも夜7時 開演
(60分前から受付。開場は開演の30分前。「加藤航平と八谷しほ『vote!』 」との二本立て上演。上演順は未定。初日終演後にはアフタートークあり)

料金:前売・予約2500円(当日3000円) 学生前売・予約2000円(当日2500円)
シリーズ通し券:7000円(学生5500円)

会場:d-倉庫

身体思考『九条小町』(4月30日d倉庫)はかつてイメージフォーラム大賞を受賞している作家の映像と現代能による近未来東京SF物語。桜が満開の中、ドイツで活躍する美形演出家・佐藤音音が国家によってしいたげられた者たちを慈しむようなパフォーマンスをするーそんな映像の前で万城目純のコンセプチャルな現代能と舞踏が展開。演者は舞踏の若手たちからパフォーマンスの実験躰ムダイ、身体表現の分離派こと三浦一壮まで幅広く、平成最後の夜を締めくくりにふさわしいダンス・コラージュが目に広がる。佐藤のエロスと桜の美しさが騒々しい舞台を昇華していく。” (吉田悠樹彦・2019年5月2日)